最近、新型コロナウィルスが日本だけでなく、世界中で問題となっています。
ウィルスってそもそも何か疑問に思ったことはないでしょうか?
ここまで話題になったウィルスのこと、もう少し勉強してみませんか?
ウィルスって何?
ウィルスと細菌は別物
ウィルスと近い言葉で細菌を思い浮かべる方はいませんか?
実は、この二つは全くの別物なんです。
まず違うのは、サイズが全く違います。
ウィルスが約20~300nmに対して、細菌は約1~5μm程度と言われています。
その差は幅がありますが3~250倍程度あります。
nmとかμmとか言われてもピンと来ませんよね?
人と比べると、最大で人と東京タワー位違います。

ウィルスと細菌はサイズが違うのと同様に、中身の構造も異なっていて、細菌の方がより複雑な形状をしています。今回、構造の話は、省略します。
ウィルスと細菌のもっとも違うところは、その増殖方法です。
細菌は、水と栄養があれば自分自身で増殖することが出来ます。

一方で、ウィルスは、自分自身で増殖することが出来ません。
そこで別の生物の細胞に侵入し、増殖していきます。

ウィルスは生物ではない?
ウィルスは、生物と非生物の中間の存在であると言われています。
そもそも、生き物とはどのようなものなのでしょうか?
この定義は、実はまだ明確に定まっていませんが、主に以下の3つが挙げられています。
- 外界と膜で仕切られていること
- 代謝を行うこと
- 自己の複製をつくること
この定義から考えると、ウィルスは他の生物の細胞を用いなければ複製が行えないため、生物とは言い切れません。
このことから、ウィルスは生物ではないと言われることがあります。
このように考えると、どこまでが生物でどこまでが物質であるか、非常に難しい問題ですよね。
皆さんはどう思いますか?
ウィルスってなんで危ないの?
ではウィルスは、なぜそんなに危険とみなされているのでしょうか?
ウィルスは、先ほども説明したように、増殖する際に、生物の細胞に侵入します。
そして増殖を行います。
その際に細胞に悪さをしていきます。
それが我々にとって有害な理由です。
先ほど、増殖の絵は多少マイルドに書きましたが、実際には↓のような感じです。

ちなみに風邪の9割以上がウィルス性と言われています。
ウィルスに抗生物質は効かないの?
おそらく新型コロナウィルスの話が出ているときに、抗生物質飲めばいいじゃん!と思っている方も多いでしょう。
それは、大きな間違いです。
抗生物質は、細菌に対して有効な物質です。
しかし、細菌とウィルスは全くことなるものなので、抗生物質は効果がありません。
最近では、風邪を引いて病院に行くと、抗生物質を渡されなくなったのは、
ほとんどのケースで風邪はウィルス性のものであるためです。
ウィルスの対処方法は?
新型コロナウィルスに関わらず、ウィルスの治療薬は開発が難しいとされています。
理由は、ウィルスは細胞の中で増殖するため、ウィルスだけに作用する薬を作ることが難しいためです。
そのため、ウィルスに対する基本的な考え方はやはり予防です。
まずは、体に入れないこと。そして、万が一体に入ってきてしまったときのために免疫力を上げることが重要であると言えるでしょう。
ですので、新型コロナウィルスに関わらず、インフルエンザ等が流行る時期には、人込みを避けることだったり、インフルエンザの予防ワクチンを接種することは非常に重要なことと考えます。
まとめ
今回の記事は、非常に大雑把なことしか書いておりません。
個人的には、ウィルスを通して生物学へ興味を持ってもらえて、自分で勉強してもらえると嬉しいです。
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